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12タンザナイト第12話 転生のタンザナイト よりタンザナイトは『ブルーゾイサイト』というを持つ鉱物ですが、タンザニアの鉱山で採掘されたことを由来に、宝飾品会社が商業名として『タンザナイト』の名を授けました。宝石としての歴史は新しいものですが、神秘的な青色で大きな人気を博しています。タンザナイトの宝石言葉は、『転生』です。
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11ペリドット第11話 祝福のペリドット よりペリドットは、柔らかなグリーンの宝石です。硬度は6.5と、宝石の中では脆いほうですが、『夫婦の幸福』という宝石言葉を持つゆえに、結婚のお祝いに活用されることも多く、ハーモニーをもたらす石と言われています。輝きが黄金色にも見えることから、『太陽の石』とも呼ばれます。
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10ラピスラズリ第10話 導きのラピスラズリ より不透明な半貴石ですが、抜けるような透明感のある青色は『ウルトラマリン』と称されます。『海を越えてやってきた』という意味です。古くからすりつぶして化粧品や絵具としても使われており、合成顔料が同じ色味を出せるようになるまでは、非常に高価な値段で取引されていました。かつては“星のきらめく天空の破片”と表現されたそうです。
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9アレキサンドライト第9話 アレキサンドライトの秘めごと よりアレキサンドライトは、四大宝石でこそないものの美しく珍しく、硬くて身に着けやすいという、ジュエリーに必要な条件を全て満たしている宝石です。最大の特徴はカラー・チェンジで、白熱光(人工的な灯り)の下と太陽光の下とでは、グリーンから赤、青緑から赤紫など、見せる色が変化します。アレキサンドライトという名前は、ロシアの皇帝に因んでいます。
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8アクアマリン第8話 天使のアクアマリン よりアクアマリンは、エメラルドと同じベリルと呼ばれる種類の鉱物です。水を連想させるさわやかなブルーで、船乗りのお守りとして親しまれてきました。安定して産出しているので、宝石の中では比較的安価ですが、さわやかな色で非常に人気があります。鉱山の名前にちなんでか、『天使の石』と呼ばれることもあります。
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7翡翠第7話 受けつぐ翡翠 より翡翠は古くから主に中国大陸で珍重されてきました。硬玉(ジェダイド)と軟玉(ネフライト)に大別され、硬玉の中の、ごくごく一部の透き通ったグリーンをしたものを琅?(ロウカン)と呼びます。翡翠という字は『しょうびん』とも読むそうです。
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6トルコ石第6話 危ういトルコ石 よりトルコ経由でヨーロッパに流入したため、トルコ石、すなわちターコイズと呼ばれるようになりましたが、トルコでは産出しません。今流通している石のほとんどはアメリカのもので、メキシコ、イラン、中国など世界中でとれます。有名な石ですが、偽物も多く流通しています。有名な逸話から、『落馬を防ぐ護符』という効能がうたわれている面白い石です。
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5オパール第5話 巡りあうオパール よりオパールは大変珍しいタイプの構造を持つ宝石です。石の中身は他の多数の宝石のように均一ではなく、ケイ素と水が混じり合って固まっただけで、比較的やわらかいものです。オパールがいろいろな色に見える現象はプレイ・オブ・カラー、日本語では「遊色」と呼ばれます。オパールの『キラキラ』のことを、ファイアと呼びます。
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4ガーネット第4話 戦うガーネット よりガーネットは世界でもっとも古くから宝石として扱われてきた石の一つです。 1月の誕生石で、宝石言葉は「努力」「忍耐」。同じ結晶構造を持つ石の総称で、組成の違いで様々な色のガーネットが生まれます。柘榴石(ざくろいし)という和名を持ちますが、黄色や緑色など、青以外の色ならほとんど存在すると言われています。赤色のガーネットは、古代ローマにおける戦士たちの護符でした。
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3キャッツアイ第3話 キャッツアイの慧眼 より正式名称はクリソベリル・キャッツアイ。
石の中のルチルという鉱物に光が反射して生まれる、猫目のような光を『キャッツアイ』と総称します。古くから魔除けの石として珍重されてきましたが、目玉のような石を好むか嫌うかはその土地の文化や人々の好みによります。ヨーロッパでは昔々は不吉な石と思われていましたが、インドや中国など、アジアの国々では古くから幸福を呼ぶ石とされてきました。クリソベリル・キャッツアイの中で特に良質なものは『ハニー・アンド・ミルク』と呼ばれます。 -
2ルビー第2話 ルビーの真実 よりルビーの語源は古代ローマの公用語であるラテン語の「ルべウス」、意味は「赤」です。ローマにおいて赤は軍神マルスの色、炎と血潮の色でした。
ルビーは高温で熱することで色の発色が鮮やかになる性質を持っており、現在市場に出回っているルビーの多くには「ヒート」と呼ばれる加熱処理が施されています。最上級のルビーの鮮やかな赤は、“鳩の血”『ピジョン・ブラッド』と形容されます。 -
1ピンク・サファイア第1話 ピンク・サファイアの正義 より独特のオレンジがかったピンク色のサファイアを、パパラチアと呼びます。シンハラ語で「蓮の花」。
インド洋の東側にある島国、スリランカの言葉です。
1950年代の産出以来、近年までパパラチア・サファイアはスリランカのラトゥナプラという町の鉱山以外では全くとれませんでした。
スリランカでとれた石が、ヨーロッパで磨かれ、遠く日本に流れ着くとは・・・実に興味深いことです。ピンク・サファイアの宝石言葉は、
『弱者への正義』です。